たらん的ﾁｮﾓﾗﾝﾏ

例えば会社の忘年会‥ お腹一杯、酔いもまわった頃に幹事が切り出す「二次会の会場を用意してますんで皆様御時間の許される方、ﾊﾟｰﾄの方々も費用は社で持ちますので参加して下さい、移動はタクシーを用意しますので」ｸﾗﾌﾞと云うほどでもないが貸し切りとあって店内は中央の席を撤去してあり僅かながらﾀﾞﾝｽﾌﾛｱを設けてある飲物は幹事が店の人と打合せてあってﾌﾘｰ幹事自らが戦陣をきってｶﾗｵｹで盛り上げる流行りのﾋﾟｰﾋｬﾗﾋﾟｰﾋｬﾗﾀｯﾀﾀﾗﾘﾗお腹が減ったよ～あちこちの席から拍手喝采そして全額会社負担を讃えて幹事が社長に挨拶のﾏｲｸをわたす私とH子は他のﾊﾟｰﾄさん２人と４人で一番隅の席でﾜｲﾜｲ私はH子とはｳﾏがあい周りの知るところである古株の幹部の男が松尾和子のﾑｰﾄﾞある曲を歌うと「ﾀﾞﾝｽﾀﾞﾝｽ！」と他のﾊﾟｰﾄさんに押し出す様にH子と私はﾀﾞﾝｽﾌﾛｱへ‥店の人が照明を薄暗くした２人とも良い加減に酔いがまわり恋人気取りで私はH子を抱き寄せたごく自然なのが不思議だ腰というよりほとんどﾋｯﾌﾟあたりを抱いて引き寄せる頬でH子の髪を掻き分け素早く耳朶を探す低い声で『かまへんか？こんな事皆の前で‥？』H子は深く頷いた耳に私の唇が触れる補正下着なんでしょうかね ｳｪｽﾄからﾋｯﾌﾟにかけてが異様にﾊﾟﾝと張り詰めている右手を背中に置いてグイッと引き寄せるとH子は胸に顔を沈めてきた『年末棚卸しありがとうな助かったで』H子は私の足を蹴った『怒るなよ今度御礼に上手い天ぷらうどんをご馳走したいねんけどな』「してして～」「それ何処やのん？」『個室のお店でな車ごとお店に入れるねんで、いいやろ』「ほんまに美味しいん？」『味は保証するやん、キノコの天ぷらうどん』「いつやの？」『初出の前の日どない？出来たら昼前頃から』「ええよ、連れて行って」その日H子はキノコの天ぷらをお腹一杯食べてくれた‥H子はもう何度となく黙って登頂していた私はキノコにｺﾛﾓを被せると今度はH子と歩調を合わせﾁｮﾓﾗﾝﾏの頂きにたったのである。三便宝:http://www.hakanpo.com/p/pro150.htmliphoneカバー